医療ライターの定義について一度真剣に考えてみた
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僕は医療ライターを名乗っている。医療ライターという役職は他のジャンルよりも競合が少ない印象だ。それに、記事や文字単価が他のジャンルよりも高いことも特徴だ。
でも、そんな医療ライターに不憫な動きが出ていると個人的に思っている。そこで医療ライターについての定義を一度真剣に考えようと思う。
医療ライターとしての実績
他の医療ライターを批判する前に自分が今どんな医療ライターで、どんな案件をこなしているのかを紹介していく。もちろん、契約の関係で言えないこともあるので悪しからず。
ライターって芸能人みたいに「情報公開!」ってできないことの方が多いのよ。
自分が書いた記事でも、「書いた」って言えば契約違反になる。実績をしっかり評価されないのは世知辛いと思うときもある。
では、実績の話へ。
言える範囲で言えば
・歯科医院コラム
・歯科医院ホームページ文執筆
・医療コラム
が、ウェイトで多くを占める。
それぞれ文字単価や記事単価は高い。
ライターを始めたことは1文字0.3円とか0.5円の仕事をこなしていた。
今思えばクソみたいにしょうもない仕事だったなと嫌になるほど。
あの当時は1文字1円でも2円の仕事でもしているライターさんってすごいなと思っていた。
だけど、今の僕は1文字2円〜8円まで仕事をもらえるようになっている。
あのときから見れば考えられない。
昔、一番高かった案件はゴルフレッスンDVDの文字起こしや原稿製作だったと記憶している。
1P-15000円 2500文字くらいだったので6円くらいだったけど、取材とか編集とか、ゲラ作りとか付帯業務が多すぎてブラックだなと思った。
今は違う。
完全在宅で文字2円〜8円だ。
時給換算すれば3000〜4000円を超えているのではないだろうか。
医療ライターは人気?
医療ライターは人気かと言われれば「人気」だ。
医療ジャンルは一定の人気がある。
人は必ず病気で悩むからだ。
しかし、医療関係ではネット社会をある事件が襲った。
2016年にネットで活躍するフリーランスライターたちを悩ませた「DeNA_WELQ」問題。
医療情報を中心にキュレーションサイトとして運営していた「WELQ」で書かれていたことがほぼ「盗作」だったという事件だ。
そこから一気に医療案件のキュレーションサイトや医療サイトは医療資格者のチェックが入るようになった。
記事に対する裏打ちが必要だからだ。
このWELQで問題となったライターたちは医療資格を保有していない者ばかり。
無論、現在医療ライターを名乗っているライターの中に医療資格を保有している人や医療を大学・専門学校など教育機関で勉強した者はどのくらいいるのだろう。
医療記事を◯記事書いたことがあるから医療ライター。
医療関係の出版会社に勤務していたから医療ライター。
果たしてそれは本当の意味で医療ライターと名乗れるのだろうか。
自称・医療ライターたちのボロ
あるクラウドサイトでこんな医療ライターを見た。
医療施設について執筆可能なライターさんを募集しています!
医療関係の法律にも詳しければなお嬉しいです。
医療施設について書くようにという案件。
この案件に対して自称・医療ライターはこう書いていた。
医師法について精通しているので、医療施設について詳しく書くことができます!
は?頭湧いてんのか?
これ身近な話に例えれば
焼肉屋について詳しいので、ケーキ屋さんについて詳しく書けます。
仏教について詳しいので、キリスト教について詳しく書けます。
こんなこと言ってるのと一緒。
医療施設に関しては【医療法】、医師という国家資格に対して【医師法】、歯科医師という国家資格に対して【歯科医師法】が定められている。
医療ライターなのに医療に関する法律について何も知らないのかよと思ってしまう。
医療法なんて医療の最適化や病院・診療所の規定など医療にめちゃくちゃ関わっている法律なのに。
結局、しっかりと勉強したことなくて医療に関する記事だけを書いている人は医療ライターになりきれないのではないだろうかと思う。
医療ライターはどうなるべき?
医療ライターと名乗るのは医療系の国家資格を保有している者、または教育機関で医療に関する学問を収得した者のみ名乗れるようにすれば良いと思う。
では、それ以外の自称・医療プロはどのように名乗るのだろうか。
簡単。
健康ライター。これで良いと思う。
健康ライターでAGAやサプリメント、EDなどの商業用アフィリエイトサイトのライティングを中心に行なっていれば良いと思う。
それくらい医療ライターの秩序は乱れていると思うし、医療ライターとして名乗るには失礼な知識のライターが多い。
もちろん、医療ライターとして一緒にお仕事してきた他のライターさんは無資格でも素晴らしい仕事をする人がいる。